
注文住宅のいち手法としての「スキップフロア」建築家が住んでいる自宅で紹介されていることくらいは知っていました。知人の設計士の自宅でも取り入れてあり、ユニークで日本住宅離れしているデザイン性の家だと感じていました。新築するにあたり、スキップフロアは一般人、つまり建築家や設計士以外の家でもできると聞いて驚きました。ですが、そこには大きなハードルもありました。結局、私たち夫婦はスキップフロアを取り入れてはいませんが、スキップフロアの説明を聞いた時点で新築物件に採用する気はありませんでした。スキップフロアのデメリットがいくつかあります。
スキップフロアは家の中の空間を広く見せてくれるというデザイン性、機能性のメリットがあります。なによりも日本住宅ではなく外国の屋敷のような広い空間ができます。ただし日本には四季があるためにオータムシーズンからウインターシーズンにかけてスキップフロアが防寒対策には難しくなる地域、物件もあるということです。特に日本国内では近畿地方から東日本にかけて、暖房の工夫と限定が必要となります。自宅室内全体を一台の暖房器具で温めて流すような設備は光熱費も高額になり、環境への影響も少なくはないということがあります。光熱費、環境問題と課題は多大。注文住宅の特権のようなスキップフロアですが、いざ取り入れてみると管理はコストが高いということ。
注文住宅では何か一点ごとに付け加えていくと費用も当然必要となります。加えて日本の四季では寒さと暑さ対策を講じるための空調施設も必要となります。電気代が上がっている昨今では、電気を多用するような床暖房機能さえも無駄があると言われるようになりました。環境問題への課題も多大、外国のような気候風土と同じような家の中の造りは日本に持ちいると、住みやすさと引き換えにして高額コストというおまけがついてきます。それだけのコストを支払うことが可能になるなら,スキップフロアも理想的かもしれません。