
私は傾斜地の土地がリーズナブルな価格で購入できましたので、そこに注文住宅を建てる事にしました。傾斜地の土地の形を生かして注文住宅を建てる場合にも、スキップフロアはかなり有効です。傾斜地の場合、一般的な住宅では地下室などを作りがちです。また、「擁壁」という崖などの崩壊を防ぐための「土留め」として、コンクリートブロックや石などを使った「壁状の構造物」を作る対処方法もあります。しかし、これらの工事はかなり大掛かりになりやすく、費用がかかりやすいのが難点です。しかし、スキップフロアを採用すれば、土地の傾斜に合わせて間取りを造りやすいので、余分な費用をかけずに家を建てられて、とてもコスパが良い場合がほとんどです。
傾斜地の土地ではなく、普通の土地でもスキップフロアは、空間を有効活用できることが最大のメリットです。従来の1階、2階という考え方ではなく、縦に空間が広がることで、間取りをフレキシブルに創造しやすくなります。また、敷地に対して実質的な床面積をかなり増やすためにも使われますので、そんなに広い土地を購入しなくても広々とした暮らしが実現できます。
さらにスキップフロアのメリットは、壁や扉による仕切りがないため、1つの空間がとても広くなり、全体的に光が通りやすいです。その効果でかなり開放的な空間になります。空間を開放的にする手段としては、吹き抜けも人気ですが、吹き抜けを作ることで建物の床面積をかなり減らしがちです。そういった意味でもスキップフロアがお勧めです。
もう一つのスキップフロアのメリットは収納面などの活用のしやすさです。スキップフロアはかなり段差が多く生まれますから、段差を利用した収納を作りやすいことが特徴です。我が家では、スキップフロアによって新たに作られたスペースを、ライブラリーをはじめとした書斎コーナーや勉強コーナー、収納コーナーなど、さまざまなスペースとして活用しています。